MENU

老犬介護ホームの選び方5つのポイント|費用相場と大型犬を預ける時の注意点


愛犬の介護が、限界に近づいてきた——。

そんな時に「老犬介護ホーム(老犬ホーム)」という選択肢が頭をよぎる飼い主さんも多いのではないでしょうか。

でも、「施設に預けるなんてかわいそう」という罪悪感から、なかなか一歩が踏み出せない方も少なくありません。

老犬介護ホームは、飼い主さんが愛犬を捨てる場所ではありません。適切なケアのプロに委ねながら、自分も無理なく愛犬に関わり続けるための選択肢です。

この記事では、老犬介護ホームとはどんな施設なのかをお伝えします。選ぶときの5つのポイント・費用相場・大型犬を預ける際の注意点まで詳しく解説します。愛犬の残りの時間を、できる限り穏やかに過ごしてもらうために、参考にしていただければ幸いです。


目次

老犬介護ホームとは|どんな時に利用するのか

老犬介護ホームとは、加齢や病気で自宅での介護が困難になった犬を預かる施設です。専門スタッフが日常ケアから医療的なサポートまで行います。

「老犬ホーム」や「老犬介護施設」とも呼ばれます。

利用を検討するのはこんなとき

多くの飼い主さんが老犬ホームを検討するのは、次のような状況が重なってきたときです。

・飼い主さん自身の体力・健康的な問題で介護が難しくなった
・仕事で長時間留守にせざるを得ない
・家の構造(階段・段差)が介護犬に対応できない
・24時間のケアが必要になってきた

こうした状況に直面したとき、「もう少し自分でがんばれるのでは」と自分を責める飼い主さんも多いです。でも、無理をして自宅介護を続けることが、必ずしも愛犬にとっての最善とは限りません。

老犬ホームのスタッフは介護のプロです。専門的なケアを受けながら、飼い主さんが週末や時間のある時に面会に来る形で、犬と人の絆を保ち続けることができます。

老犬ホームの種類

老犬ホームには大きく分けて3つのタイプがあります。

完全入居型:施設に完全に預ける形式です。24時間スタッフが常駐し、医療対応もできるところが多いです。

デイケア型:日中のみ預かる形式です。飼い主さんが働いている時間帯だけ施設でケアを受け、夜は自宅に戻ります。

ショートステイ型:数日〜数週間の短期預かりです。飼い主さんが旅行・入院などで一時的に介護できない場合に利用します。

種類はわかりました。では、老犬ホームを選ぶときに、何を基準にすればいいのでしょうか。次のセクションで「後悔しない選び方の5つのポイント」を詳しくお伝えします。


後悔しない老犬ホーム選びには、見落としがちな「5つの確認」がある

老犬ホーム選びで後悔しないために、以下の5つのポイントを必ず確認してください。

①医療体制|動物病院との連携があるか

最も重要なのが、医療体制です。

老犬は体調が急変することがあります。「いざという時に病院に連れて行ってもらえるか」を必ず確認しましょう。提携動物病院があるか・緊急時の対応方針はどうかも重要です。

動物病院が併設または提携していない施設への入居は、リスクが高くなります。

②スタッフ体制|夜間も対応できるか

夜間や休日にトラブルが起きたとき、スタッフが常駐しているかどうかは重要な判断基準です。

24時間スタッフが常駐する施設と、日中のみ対応の施設では安心感がまったく違います。介護が必要な老犬の場合は、24時間対応可能な施設を優先して選ぶことをおすすめします。

③報告体制|様子を定期的に知らせてくれるか

「預けたら安心」ではなく、預けた後も愛犬の状態を把握し続けることが大切です。

LINEやInstagramなどで日々の様子を報告してくれる施設は、飼い主さんの「様子が気になる」という不安を和らげてくれます。写真や動画を定期的に送ってくれるかどうか、面会の自由度(いつでも訪問できるか)も確認しておきましょう。

④アクセス|通いやすい場所にあるか

施設が遠すぎると、面会に行く頻度が下がってしまいます。

愛犬に会いに来られる距離感の施設を選ぶことで、定期的な面会が維持できます。飼い主さん自身の精神的な負担も軽くなります。

⑤見学の印象|スタッフの雰囲気と施設の清潔感

最後は「感覚」も大切にしてください。

実際に見学し、スタッフが犬と接する様子を見てみましょう。「この人たちに任せたい」と思えるかどうかが、長期的に後悔しない選択につながります。施設の清潔感・臭い・犬たちの様子もしっかり確認しましょう。

この5つのポイントを確認できたら、次に気になるのが「費用」ではないでしょうか。月額だけ見ると意外な出費が待っている場合もあります。次のセクションで詳しく解説します。


老犬ホームの費用、月額だけ見ると”思わぬ出費”が待っている

老犬介護ホームの費用は施設によって幅があります。一般的な目安は以下の通りです。

費用の種類 目安
月額利用料(小型犬) 約6〜13万円
月額利用料(大型犬) 約8〜15万円以上
年間費用の目安 約40〜150万円
終身プラン(全国平均) 約200〜230万円
医療費・トリミング等 別途3〜5万円/年程度

大型犬はケアの手間が多くなるため、小型犬より費用が高くなる傾向があります。見積もりは複数施設から取ることをおすすめします。

費用を把握するためのチェックリスト

見積もりの際は、以下の項目が含まれているかを確認してください。

  • 食事代は含まれているか
  • 医療費の扱い(別途か・一定額込みか)
  • トリミング費用
  • 急変時の病院搬送費
  • 入退居の際の初期費用・退去費用

「月額◯万円」という数字だけでなく、実際にかかるトータルコストを比較することが大切です。

費用感がつかめたら、次は大型犬を預ける場合に特有の注意点を確認しましょう。


大型犬・ゴールデンレトリバーを預ける場合の「隠れた注意点」

大型犬を預ける場合、施設側にも受け入れ可能なスペース・設備が必要です。

大型犬を受け入れている施設は限られる

すべての老犬ホームが大型犬に対応しているわけではありません。施設の広さ・スタッフの体力的な対応力の観点から、大型犬専用の設備を持つ施設を選ぶことが大切です。

問い合わせ時には、「体重〇kg程度の大型犬ですが受け入れ可能ですか?」と明確に伝えましょう。

ゴールデンレトリバーの場合に特に確認すること

ゴールデンレトリバーは体重30〜35kgの大型犬です。シニア期以降は関節疾患・心臓疾患のリスクが高まる傾向があります。以下の点を施設に確認しておくことをおすすめします。

・関節への負担を減らす床材(滑らない素材か)
・投薬・通院への対応(かかりつけ医に連れて行ってもらえるか)
・体重管理・食事管理の方針
・スタッフが大型犬の介護に慣れているか

ハスキーを含む北方系犬種の注意点

ハスキーなど寒冷地原産の犬種は体温調節が苦手なため、施設の空調管理状況を必ず確認しましょう。特に夏場の暑さ対策・換気状況を見学時にチェックしてください。


入居を決める前に、まず試してほしい「在宅ケアの見直し」

老犬ホームへの入居を決める前に、まず自宅での介護環境を見直すことも大切です。

デイケアやペットシッターなどの在宅サービスと組み合わせることで、完全入居を回避できる場合もあります。

見直しのポイント

床の滑り止め:老犬は足腰が弱くなると、フローリングで滑ることが増えます。カーペットやマットを敷くだけで、介護の手間が減る場合があります。

食事の回数・高さ:首が下がりにくい高さにフードボウルを設置することで、食事の負担が軽くなります。1日の食事回数を増やすことも検討しましょう。

トイレ環境の整備:トイレシートを広い範囲に敷くことで、失敗が減り飼い主さんの負担が軽くなります。

こうした在宅ケアの工夫については、介護・ケアカテゴリの記事でも詳しく解説しています。

また、老犬の健康状態を正確に把握するための定期健診については、健康・医療カテゴリの記事もあわせて参考にしてください。


よくある疑問:老犬ホームを選ぶ前に確認しておきたいこと

Q. 途中で退居できますか?

多くの施設では途中退居が可能です。ただし、終身プランの場合は返金条件をあらかじめ確認しておきましょう。入居前に「退居する場合の手続きと返金ルール」を書面で確認することをおすすめします。

Q. 飼い主が面会に行けなくなった場合はどうなりますか?

施設によって対応が異なります。代理人による面会ができる施設・遠隔で様子が見られるカメラが設置された施設なども増えています。見学時に確認しましょう。

Q. かかりつけの動物病院に引き続き通院できますか?

施設によって対応が異なります。「かかりつけ医への通院を継続したい」という希望がある場合は、入居前に施設側と相談しておくことが大切です。


まとめ:愛犬のために、できることをひとつずつ

  • 老犬介護ホームは愛犬の専門ケアと飼い主さんの負担軽減を両立させる選択肢のひとつです
  • 選ぶ際は「医療体制・スタッフ体制・報告体制・アクセス・見学の印象」の5点を必ず確認しましょう
  • 大型犬の場合は受け入れ可能か・関節ケアへの対応を事前に施設と確認することが大切です

「預けること=諦めること」ではありません。愛犬が安心して過ごせる環境を探すことも、飼い主さんとしての大切な選択です。

わが子のために、できることをひとつずつ。


📱 シニア犬の健康記録は「わんケアlog」で

体重・食欲・散歩の様子を毎日記録することで、変化に早く気づけます。

App Storeで無料ダウンロード

▶ わんケアジャーナルのYouTubeチャンネルでも、シニア犬のケア・介護に関する動画を配信中です。

チャンネルを見る

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次