title: 老犬介護の資格とは?種類・費用・取得方法を飼い主目線で解説
description: 老犬介護の資格の種類・費用・取得方法をわかりやすく解説します。老犬介護士や動物介護士など主な民間資格の特徴と、大型犬を飼う飼い主さんにこそ資格学習が役立つ理由もご紹介。愛犬の介護を学びたい方必見です。
keyword: 老犬 介護の資格
category: care
老犬介護の資格を取ることを検討している飼い主さん、こんな悩みを抱えていませんか。
「うちの子、最近立ち上がりがつらそうで…」「ごはんを食べる量が減ってきた気がする」
シニア犬と暮らす飼い主さんなら、そんな場面に一度は直面したことがあるのではないでしょうか。介護が始まると、毎日「これでいいの?」「どうすればいいの?」という不安が積み重なっていきます。
そんなとき、老犬介護の資格を学ぶことで、その「わからない」をひとつひとつ解消できるかもしれません。
この記事では、老犬介護に関する資格の種類・取得方法・費用の目安を、飼い主目線でわかりやすくまとめました。「仕事にしたいわけじゃないけど、もっとしっかり学びたい」という方にこそ読んでほしい内容です。ぜひ最後までお読みください。
老犬介護の「資格」にはどんな種類がある?代表的な民間資格を紹介

まず知っておいていただきたいのは、老犬介護に関する資格は現時点ですべて民間資格だということです。国家資格は存在しません。
「民間資格だから大したことない」と思う方もいるかもしれません。でも実際には、信頼ある民間団体がカリキュラムと認定基準をしっかり設けており、学ぶ内容は医学的知識・栄養・介護技術など多岐にわたります。
飼い主としての日常ケアを学ぶのに、十分すぎるほどの内容が詰まっています。
老犬介護士(日本ケンネルカレッジ)
一般社団法人日本キャリア教育技能検定協会(JCSA)が認定する資格です。「老犬介護士養成専門講座」を受講し、認定試験に合格することで取得できます。
通信講座で学べるため、シニア犬の世話で忙しい飼い主さんでも自分のペースで進められます。取得までの期間は約5か月が目安です。
マスターライセンスを取得したあとは、実技スクーリングを受けることで「老犬介護士インストラクター」(A・B・C級)も目指せます。12単位(24時間)でC級、24単位でB級、30単位でA級となる仕組みです。
動物介護士(JADP認定)
日本能力開発推進協会(JADP)が認定する資格で、シニア期の犬・猫の介護と病気に関する専門知識を証明します。在宅受験が可能なのが特徴で、試験会場に足を運ぶ必要がありません。
老犬だけでなく老猫の知識もカバーしているため、多頭飼いのご家庭にも向いています。
老犬介護スペシャリスト(JAPANペットケアマネージャー協会)
ペットケアマネジメントの視点から、シニア犬の生活全般をサポートする知識を学べる資格です。「老犬ホーム」などの施設での活用も想定したカリキュラムが組まれており、実践的な内容を求める方に向いています。
動物介護士(キャリカレ・諒設計アーキテクトラーニングなど)
通信教育会社が提供する講座も複数あります。なかには2つの資格を同時取得できる「W資格コース」もあり、費用を抑えながら複数の認定を得たい方に人気です。
どの資格を選べばいい?選び方の3つのポイント
資格選びに迷ったときは、以下の3点を確認するとスムーズに決められます。
① 目的が「自分の犬の介護力を高めたい」のか「仕事に活かしたい」のか
自宅介護のスキルアップが目的なら、在宅受験可能でコストが低い資格で十分です。将来的に老犬ホームやペットシッターとして活動したいなら、知名度の高い認定機関の資格を選ぶと有利になります。
② 学習ペースと生活スタイルに合うか
シニア犬のお世話で毎日忙しい飼い主さんにとって、「いつでも・どこでも」学べる通信形式は大きなメリットです。スクーリング必須の資格は、日程調整が難しい場合もあります。
③ 取得後のサポートがあるか
認定証が届いたら終わり、ではなく、取得後も質問できる環境や学習コミュニティがある講座を選ぶと、介護の現場で迷ったときに心強いです。
資格の種類によって、学習内容・費用・取得後の活かし方がそれぞれ異なります。まずは「何のために学ぶか」を明確にしてから選ぶのがポイントです。
「よさそうだけど、実際いくらかかるの?」と気になった方、次の章で費用の目安と学習の進め方を詳しく解説します。
費用と取得方法の目安|どのくらいかかる?どう進める?

「資格を取りたいけど費用が心配」という飼い主さんも多いかと思います。老犬介護の資格にかかる費用は、講座によって異なりますが、おおよそ3万〜9万円程度が相場です。
主な費用の目安
| 項目 | 目安金額 |
|---|---|
| 通信講座受講料 | 3万〜8万円 |
| 試験受験料 | 5,000〜1万円(講座費に含む場合も) |
| テキスト・教材費 | 講座費に含む場合が多い |
| 実技スクーリング(任意) | 別途2〜5万円程度 |
飼い主として「自宅での介護力を高めたい」だけであれば、インストラクター資格や実技スクーリングは必須ではありません。まずは基本的な認定資格1つを目標に学んでみることをおすすめします。
学習の進め方(通信講座の場合)
通信講座で資格を取る場合、一般的な流れは次のとおりです。
- 目的に合った講座を選んで申し込む
- テキスト・教材が届いたら、自宅で学習を開始する
- 課題を提出、または試験を受ける(在宅受験対応の講座が多い)
- 合格すると認定証が発行される
取得までの期間は講座によって異なりますが、3〜6か月程度を目安にすると余裕を持って進められます。育児や仕事と並行しながら学ぶ飼い主さんも多く、通信形式はシニア犬の世話で毎日忙しい方にも向いています。
まず「資格なし」で学ぶ方法もある
「費用や時間の余裕がないけど、基礎だけでも知りたい」という方は、老犬の介護・ケアに関する情報をまとめたウェブメディアや書籍から始めるのも選択肢のひとつです。
ただし、体系的に・抜けなく学ぶなら、認定講座を通じた学習のほうが安心感があります。「なんとなく知っている」と「体系的に理解している」では、介護の現場での判断力がまったく違います。
老犬介護の知識は「何かあってから」ではなく、「何かある前」に身につけておくほど役立ちます。早期に気づくほど、できる対処の選択肢が増えます。
「費用はわかった。でも、資格を取ると実際に何が変わるの?」という疑問を持った方のために、次の章では3つの具体的なメリットをご紹介します。
資格を取ると何が変わる?飼い主として学ぶ3つのメリット

「仕事にするわけじゃないから、自分には関係ない」と思っている飼い主さんにこそ知ってほしいことがあります。実際に老犬介護の資格を学んだ方からは、こんな声がよく聞かれます。
「日常の介護に自信が持てた」「病院に連れて行くタイミングがわかるようになった」「抱え方を変えたら、愛犬が嫌がらなくなった」
メリット①:早期サインに気づける
老犬介護の知識があると、「これはふつうの老化の範囲」「これは受診が必要かもしれない」という判断基準が身につきます。
食欲の低下・よろつき・夜泣き・排泄の失敗などは、老化ではなく病気のサインである場合もあります。「年のせいかな」と見過ごし続けると、対処が遅れるケースも少なくありません。
メリット②:日常ケアの質が上がる
体の正しい支え方・床ずれ(褥瘡)の予防・流動食の与え方・排泄サポートの方法など、知識があると毎日のケアが格段にスムーズになります。愛犬への負担を減らすと同時に、飼い主さん自身の体や心の余裕にもつながります。
メリット③:獣医師との連携が深まる
「どんな症状が、いつから出ているか」を正確に言語化できると、獣医師もより的確な判断ができます。介護の学習を通じて「適切な観察力と伝達力」が身につくことで、シニア犬の健康管理においてより充実したサポートを受けられるようになります。
すぐに受診すべきサインを知っておこう
以下の症状が見られたら、様子見せずに早めに獣医師に相談することをおすすめします。
- 急に立てなくなった・歩けなくなった
- 24時間以上、食事も水も受けつけない
- 呼吸が速い・苦しそうにしている
- 痙攣を起こした
- 意識がもうろうとしている
「よく観察して、必要なときに迷わず受診できる飼い主」になること。それも、介護を学ぶ大切な目的のひとつです。
学んで気づく「ケアの盲点」とは
資格の学習を通じて、多くの飼い主さんが驚くのが「自分が当たり前だと思っていたケアが、実は愛犬の負担になっていた」という気づきです。
たとえば、フローリングの床で犬が歩き続けると関節への負担が大きくなります。「滑らないマットを敷く」という一手間が、シニア犬の転倒リスクを下げる有効なケアになります。こうした具体的な知識が、資格の学習で体系的に身につきます。
大型犬の介護こそ「資格の知識」が特に役立つ理由

大型犬を飼っている飼い主さんには、老犬介護の学習が特に価値を発揮する場面が多くあります。
ゴールデンレトリバー・ラブラドールなどの場合
大型犬は小型犬に比べ、老化が早い傾向があります。7〜8歳ごろからシニア期に入ることが多く、10歳を過ぎると本格的な介護が必要になるケースも少なくありません。
ゴールデンレトリバーやラブラドールは体重が30〜40kgになることもあります。転倒・立ち上がりのサポートが必要になると、飼い主さんの体への負担は相当なものになります。
正しい「抱え方」「体の支え方」を知っているだけで、愛犬の痛みを和らげ、飼い主さんの腰への負担も大きく減らせます。これは資格の学習で具体的に学べる、非常に実践的な内容のひとつです。
ハスキー・シェパードなど大型犬全般
大型犬は関節への負担が大きく、股関節形成不全や変形性関節症を発症しやすい傾向があります。介護の資格学習では、こうした骨格・関節の基礎知識もカバーされています。「動きたそうなのに動けない」愛犬のサインを、正しく読み取る力がつきます。
また、床ずれ(褥瘡)のリスクは体重が重いほど高くなります。体の向きを変えるタイミング・適切なマットの選び方・ケアの手順を知っているかどうかで、愛犬のQOL(生活の質)は大きく変わります。
大型犬の介護は「体力的にも大変そう」というイメージがあるかもしれません。でも適切な知識と道具があれば、一人でも無理なく続けられるケアの方法があります。
大型犬の介護は、知識があれば「怖いもの」ではなく「自分にもできること」に変わっていきます。まずは学ぶことが、愛犬を守る最初の一歩です。
シニア犬との生活で感じる小さな変化も、介護・ケアの視点で見直すことで、対処法が見えてくることがあります。ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
- 老犬介護の資格はすべて民間資格。国家資格はないが、複数の信頼ある認定機関が存在する
- 費用は3万〜9万円程度、期間は3〜6か月が目安。通信講座で自分のペースで進められる
- 資格学習で「早期サインへの気づき」「日常ケアの自信」「獣医師との連携力」の3つが身につく
「老犬介護の資格なんて、プロになるつもりの人が取るもの」と思っていた方も、ぜひ一度「学ぶこと」の意味を考えてみてください。愛犬の老いと向き合う日々を、もう少し穏やかに、もう少し自信を持って送るために。わが子のために、できることをひとつずつ積み重ねていきましょう。
▶ YouTubeでもシニア犬の介護・ケアについて動画で解説中。「わんケアジャーナル」で検索してみてください。
