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マルチーズ 老犬になったら見るべき6つの症状|年齢別サインと自宅ケア

マルチーズが老犬になったとき、どんな症状に気をつければいいのでしょうか。

「最近、うちの子が咳をするようになった」「歩くのが遅くなった気がする」と感じているなら、それは見逃せないサインかもしれません。

マルチーズは小型犬の中でも長寿な犬種で、平均寿命は12〜15歳とされています。でも長く一緒にいられるぶん、老化のサインを早めに知っておくことが、愛犬との穏やかな時間を守ることにつながります。

この記事では、マルチーズの老犬によく見られる6つの症状と、自宅でできるチェック法、病院に行くべきタイミングをわかりやすくお伝えします。大型犬との違いも合わせて解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。


目次

マルチーズが老犬になると現れやすい「6つの症状」とは

マルチーズが10歳を超えるころから、体の中でさまざまな変化が起き始めます。

見た目だけではわかりにくいことも多いですが、行動や日常の小さな変化に注目することが大切です。次のような変化が愛犬に見られていないか、ひとつずつ確認してみましょう。

① 咳・息切れ(心臓病のサイン)

マルチーズの老犬に最も多い病気が、僧帽弁閉鎖不全症(心臓弁膜症)です。

犬の心臓病の約3分の2を占めるとされるこの病気は、小型犬に発症しやすく、マルチーズも例外ではありません。10歳以降に気づくケースが増えます。

主な症状として次のことが挙げられます。

  • 散歩のあとや興奮したときに咳をする
  • 少し動いただけで息切れする
  • 夜中や明け方に咳き込む
  • 運動をしたがらなくなった

これらの症状が週に数回以上続く場合は、早めに受診することをおすすめします。

心臓病は早期に発見できれば、薬で症状をコントロールしながら長く付き合っていける可能性があります。逆に「老化だから仕方ない」と様子を見続けると、心不全へと進行してしまうケースもあります。

② 目が白く濁る・目やにが増える(白内障・角膜の変化)

老犬になると、目のレンズ(水晶体)が白く濁る「白内障」が現れることがあります。

マルチーズは比較的大きな目を持つ犬種のため、白内障になりやすいとも言われています。また、もともと涙が多い犬種で、老犬になると涙やけ(目の周りの毛が茶色く変色する状態)が悪化しやすくなります。

次のような変化を見かけたら注意が必要です。

  • 目が全体的に白っぽく見える
  • 家具や段差にぶつかることが増えた
  • 目やにや涙の量が急に増えた
  • 光を眩しそうにする

視力の低下は生活の質に直結します。「年のせいだから」と放置せず、変化に気づいたときに一度診てもらうことをおすすめします。

③ 足をかばう・歩き方がおかしい(膝蓋骨脱臼・関節炎)

マルチーズに多い整形外科的なトラブルが膝蓋骨脱臼(パテラ)です。

生まれつき素因がある犬種ですが、加齢とともに症状が悪化しやすく、老犬期に急に歩き方がぎこちなくなるケースもあります。関節炎との合併で痛みが増すこともあります。

  • 歩いていると急に片足を上げる
  • 飛び降りるのを嫌がる・階段を避ける
  • 立ち上がりに時間がかかる
  • 散歩の途中で止まって動かなくなる

関節への負担を減らすため、床に滑り止めマットを敷くことが有効です。フローリングの上を歩かせることは、特に老犬の関節にとって大きな負担になります。

④ 食欲の変化・体重の増減(消化器・代謝の変化)

老犬になると基礎代謝が落ち、食が細くなることがあります。

一方で、甲状腺機能低下症などのホルモン異常によって体重が増えるケースもあります。いずれにしても急な体重変化は、何らかの疾患のサインである可能性があります。

  • 以前より食べる量が減った
  • 2〜3ヶ月で体重が1kg以上変化した
  • 食べているのにやせていく
  • 運動量が変わっていないのに太ってきた

体重は毎月計測しておくと、変化に早く気づけます。家庭用の体重計に乗って、抱っこした状態と自分の体重の差で計る方法が手軽です。

⑤ 皮膚・被毛の変化(アレルギー・内分泌系の異変)

マルチーズはもともと皮膚が敏感な犬種です。老犬になると免疫機能が低下し、アレルギー症状が悪化したり、ホルモンバランスの乱れから皮膚トラブルが起きやすくなります。

  • 毛がパサついてツヤがなくなった
  • 同じ場所を繰り返し掻く
  • 皮膚が赤くなったり、フケが増えた
  • 毛が薄くなってきた

被毛の変化は内臓の状態を反映することもあります。外見の変化も見逃さないようにしましょう。

⑥ 行動・性格の変化(認知機能の低下・不安感の増大)

夜中に鳴く、同じ場所をぐるぐる回る、飼い主への執着が増す——これらは老犬の認知機能低下(犬の認知症)のサインである可能性があります。

認知症のような症状は、早い段階でケアを始めることで進行を緩やかにできる可能性があります。

また、老犬は不安を感じやすくなるため、急な環境の変化を避けることも大切です。インテリアの配置を変えるだけでもストレスになることがあります。

シニア犬に見られる症状について、より詳しくは健康・医療カテゴリーの記事一覧も参考にしてください。


自宅でできるチェック法とケアの手順

症状に気づいても、「病院に行くほどのことか?」と判断に迷う方は多いものです。

まずは自宅で毎日少しずつチェックする習慣をつけましょう。記録を積み重ねることで、異変が「今日だけ」なのか「ずっと続いている」のかが判断しやすくなります。

毎日できる5項目チェックリスト

以下の5項目を朝晩の触れ合いの中でチェックしてみてください。特別な道具は必要ありません。

  1. 食欲:昨日と比べて食い付きはどうか、残している量はどのくらいか
  2. 呼吸:安静時に呼吸が荒くないか(1分間に40回以上あれば注意)
  3. :目やに・濁りが増えていないか、赤みがないか
  4. 歩き方:足をかばっていないか、ふらついていないか
  5. 体重:月1回、同じ条件で計測して記録する

この5つを習慣にするだけで、早期発見の可能性が大きく上がります。

生活環境の整え方

老犬の体に優しい環境づくりは、症状の進行を緩やかにするうえでとても有効です。

費用をかけなくても、今日からできることがたくさんあります。

  • 床材を変える:フローリングはスリップしやすく関節に負担がかかります。コルクマットやラグを敷くだけで大きく改善します
  • 段差をなくす:ソファや玄関の段差にはスロープやステップを設けましょう
  • 温度管理を徹底する:マルチーズはシングルコートで寒さに弱く、老犬になると体温が下がりやすくなります。室温は22〜26℃を目安に保ちましょう
  • 水の飲みやすさを改善する:水入れの高さを調節して、首を曲げずに飲めるようにする
  • 騒音・刺激を減らす:老犬は感覚が過敏になりやすいため、テレビの音量を下げる、強い香りを避けるなどの配慮も大切です

やってはいけない「様子見」の落とし穴

「歳だから仕方ない」という思い込みが、発見を遅らせてしまうことがあります。

特に心臓病は、症状が出ているのに様子を見続けているあいだに、心不全へと進行してしまうケースもあります。老犬の症状は「年齢のせい」と決めつけず、変化があれば早めに受診することをおすすめします。

一方で、毎日神経質になりすぎることも飼い主さんの疲弊につながります。上記のチェックリストを活用しながら、日々の変化を記録していくことが、冷静な判断につながります。


病院に行くべきタイミングの見分け方

老犬の介護で悩むことのひとつが、「どんな症状のときに病院に行くべきか」という判断です。

すぐに受診すべき症状

以下の症状が見られた場合は、当日中に動物病院へ連絡してください。

  • 口を開けたまま苦しそうに呼吸している、舌が紫色になっている(チアノーゼ)
  • 立てない、もしくは起き上がれない
  • 嘔吐・下痢が1日に3回以上続く
  • 2日以上まったく食べない・飲まない
  • 目が突然真っ白になった、または急に見えなくなった様子がある
  • けいれんを起こした

これらは緊急を要する可能性があります。「様子を見よう」ではなく、すぐに受診することをおすすめします。

様子見でもよいケースと見分け方

以下のような場合は、1〜2日観察して改善しなければ受診を検討しましょう。

  • 1日だけ食欲が落ちている(ストレスや天気の影響の場合も)
  • 少しだけ元気がない(気温や環境の変化の影響もある)
  • いつもより眠っている時間が長い

ただし、様子見する場合も必ず状態を記録し、症状が続くようなら迷わず受診してください。

老犬になったら、年に2回(できれば3ヶ月に1度)の定期健診を習慣にしましょう。シニア犬の定期健診については健康・医療カテゴリーの記事一覧も参考にしてください。


大型犬とマルチーズ、老化スピードの「大きな違い」

わんケアジャーナルでは大型犬のケアにも力を入れていますが、マルチーズのような小型犬と大型犬では、老化スピードや注意すべき症状が大きく異なります。

老化スピードの比較

人間の年齢に換算する速さは、犬の体の大きさによって変わります。

犬のサイズ シニア期の始まり 老化スピード(目安)
小型犬(マルチーズ等) 10歳〜 人間の約4倍
大型犬(ゴールデンレトリバー等) 7歳〜 人間の約7倍
超大型犬(グレートデン等) 5〜6歳〜 人間の8〜9倍

マルチーズは大型犬に比べてゆっくりと老いますが、その分、長期的なケアが必要になります。

ゴールデンレトリバーの老犬と比較した場合の注意点

大型犬の老犬介護では、体重を支える筋力の低下と関節への負担が最大の課題です。

ゴールデンレトリバーは7歳ごろからシニア期に入り、関節炎・がん・心臓病などが多く見られます。体重が重い分、起き上がりや移動のサポートが必要になるのも早い傾向があります。飼い主さん自身の腰や体への負担も考えた介護設計が大切です。

一方、マルチーズは体が小さいため、体重管理は比較的しやすいですが、心臓病・膝蓋骨脱臼・白内障は特に注意が必要です。犬種によってかかりやすい病気が違うことを、ぜひ覚えておいてください。

「うちの子は小型犬だから大丈夫」と過信せず、シニア期のサインを正しく知っておくことが長生きへの近道です。

大型犬の老化サインについては介護・ケアカテゴリーの記事一覧も参考にしてください。


まとめ

この記事でお伝えしたポイントを振り返りましょう。

  • マルチーズの老犬に多い症状は6つ:心臓病・白内障・膝蓋骨脱臼・体重変化・皮膚トラブル・行動の変化。どれも早めに気づくほど対処の選択肢が広がります
  • 毎日の5項目チェック(食欲・呼吸・目・歩き方・体重)を習慣にすることで、異変の早期発見につながります
  • 大型犬との違いを理解し、マルチーズに特有のケアを続けることが長生きの秘訣です

「歳だから仕方ない」とあきらめる前に、できることをひとつずつ確認していきましょう。わが子のために、今日から小さな一歩を踏み出してみてください。


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マルチーズをはじめとするシニア犬の日常ケアや、老犬介護のコツを動画でわかりやすく解説しています。

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